平成27年11月10日(火)。日本の棚田百選。重要文化的景観。
有田川沿いに高野街道を東進して、護摩壇山方面へ向かう。道の駅「あらぎの里」に着き、左の枝道を進むと、あらぎ島見学者専用の広い駐車場があった
日本でも唯一の扇型の棚田という。有田川上流域の蛇行した川に沿って形成された扇状地形に、大小の水田54枚が耕作されている。
江戸時代初めに開発され、水利組合を設けて水路の補修や管理を担う仕組みが現在も継続している。
清水地区は、鎌倉時代、荘民が地頭・湯浅宗親の悪行を片仮名で書いた訴状「紀伊国阿弖河荘(あてがわのしょう)百姓等言上状」で有名な阿弖河荘の中心地である。
さらに、有田川沿いに進み、高野山に近づくと、かつらぎ町花園地区に入る。中南の交差点で名水「紀の一番」を地元の人に尋ねると、龍神スカイラインへ10分ほど進んだところにあるとのこと。もっと近い場所を想定していたが、確かにスカイライン入口までの中間地点にあった。
高野山系を水源とした自然水として、環境省「和歌山県の代表的な湧水」のサイトに掲載されている。
滝のように降り注ぐ流れの中段から引かれたゴムホースが1本ある。ペットボトルなどへの注水に便利。
龍神スカイラインに入り、道の駅「田辺市龍神ごまさんスカイタワー」へ。
和歌山県最高峰の龍神岳へ登るためである。途中にある護摩壇山には平成14年6月22日に伯母子岳とともに登っている。いずれにせよ、大した距離ではない。
道の駅の売店へ入り、リーフレットほかを見ると、県別登山ガイドには耳取山と書いてある表記はなく、龍神岳となっている。
護摩壇山が和歌山県の最高峰とされてきたが、平成12年の国土地理院調査で、約700m西の護摩壇山より10m高い山が発見されたが、マスコミで紹介されたのは数年後だと記憶する。
田辺市が全国から名称の公募し、2009年3月に、龍神岳と命名されたという。
ごまさんスカイタワー売店前12時58分発、護摩壇山13時08分通過、竜神岳13時18分着、13時22分発、スカイタワー売店前13時39分着。
終始ガスっていた。スカイタワーの客はいないようだった。登山道というよりも国道という感じだった。
NHKのアンテナがある。特徴のない頂上台地だった。
竜
神岳。山頂。山名標。
ガスの切れ間から龍神スカイラインを走る車が見えた。
道の駅へ戻り、竜神温泉へ向かう。
白浜温泉とならんで和歌山県を代表する温泉街。北の駐車場から温泉街へ行く途中から眺めると、川近くに建てられていると知った。
上御殿。竜神温泉元湯に入湯。700円。休憩コーナーに白人男性が長く座っていた。と、その白人妻が満足した顔で現れた。
三大美人の湯として有名だが、泉質は薄い。今回の旅行で一番泉質が濃かったのは椿温泉「はなの湯」。
持参した雑誌を読んでると16時頃になり、日高川町の道の駅「SanPin中津」へ向かった。