サン・フランシスコ教会・修道院。
2015年6月3日(水)。キト。世界遺産セントロ・ヒストリコ地区。
プレコロンビア美術館(アラバドの家)の見学を終え、近くのサン・フランシスコ教会・修道院へ向かい、次ぎに独立広場にあるカテドラルを見学した。
サン・フランシスコ教会・修道院は南米最古の寺院で、スペイン人が征服した翌年の1535年に聖フランシスコ修道会が建設を始めた。約1万坪の土地を取得し、フランドル出身の修道士ホドコ・リッケが設計し、約70年後に完成した。
全体はフランドル風の16世紀マニエリスム様式を基本としている。二つの塔の下に水平線を強調した教会堂正面には後世のバロック式二連円柱が追加された。
サン・フランシスコ教会。内部。
1755年の地震で崩壊した身廊部壁面にはムデハル様式の装飾パネルが、新たに嵌め込まれ、16世紀当時の内部空間の面影はなくなり、バロック様式の空間になっている。
1987年の地震による被害を補修する工事が続けられている。
サン・フランシスコ教会。主祭壇部。
サン・フランシスコ教会。入口方面と二階部分。
カテドラル。
1546年に建設が始まり、1575年に完成した。印象的な緑色タイルのドームと独立広場に向かって扇形に開いた階段部は1757年の地震後に造られたもので、創建当時のオリジナルな雰囲気を伝えるのは正面出入り口左右のマニエリスム円柱だけである。
カテドラル。祭壇。
18世紀末まで三度の地震のたびに被害を受け、四角い柱とゴシック・アーチで三身廊に分けられた内部の装飾は比較的簡素である。
独立広場に咲く花。
キトは標高が2850mと高く、腕時計プロトレックの気圧計は720ヘクトパスカルを示していた。空気は薄い。周りは山に囲まれている。
18時30分を過ぎ、雨混じりの天候だったので、歴史地区の見学を終えて、徒歩でホテルへ帰った。
翌日は、ガラパゴスへのフライトで始まる。