中央地区から南部地区へ向かう。クエラップ遺跡。
2015年6月11日(木)。
中央の建物跡は主神殿。
主神殿。
下部が平らな逆円錐形をした建物で、高さ5m、頂部の直径は13.5m。内部にはボトル型の部屋が設けられていた。宗教儀式のための用途であったことは明らかで、石彫の神像が残っている。儀式に供えられた鳥形の石像やスポンディルス貝なども出土している。
周壁内部には人骨が埋葬されている。
主神殿外壁の石彫。
サルの顔をしている。
主神殿。
付近の穴。井戸跡のようだ。
主神殿南の遺構付近。
主神殿南の遺構。
井戸跡。
井戸跡。
円形基壇。主神殿の南、要塞外壁南端上に築造されている。直径23mで最大高は1.8m。上部には8棟の円形の建物と中央に二次収骨後の納骨堂として使われた円筒状の部屋が設けられていた。
エリート階級の宗教施設として主神殿と一体化して機能していたとみられる。
岐阜市から観光に来ていた女性。
円形基壇。
円形基壇南端から南を見下ろす。
要塞へと尾根伝いに登ってきた登山路が見える。
以上で、クエラップ要塞の見学を終え、往路を戻り、麓へ下る。
麓からクエラップ要塞を見る。
麓の道路から眺めるクエラップ要塞。
頂上付近は雲に覆われている。チャチャポヤスが「雲の上の人々」という意味であることが、了解できる風景であった。
ツアー終了後、チャチャポヤス・バックパッカーズへ帰り、デポしてあったザックを受け取り、昨夜、チクラヨ行き20時発夜行バスの乗車券(55ソレス)を購入しておいたモビル社のバスターミナルへ向かった。
ところが、客が溜まっているだけで、様子がおかしい。どうやら土砂崩れのため道路が閉鎖され、バスは運休になったらしい。クエラップ遺跡で雨に降られたが、大雨が降った地域もあったということだ。
仕方がないので、宿へ戻って、マスターに事情を話すと、部屋は満室でないという。困った顔をしていると、マスターが他のホテルを紹介するから付いて来いというので、5分ほど歩くと、アルマス広場に面した「レバシュ」へ着いた。マスターは「夜行バスだと外の景色は見えないが、日中のバスになるので、風景を楽しんでくれ。」と言うので、感謝して別れた。
ホテル代は余分な出費となったが、35ソレスと安かった。
チャチャポヤス付近の風景。
運休したバスは翌朝6月12日(金)7時30分頃にチクラヨへ向かって出発した。
チャチャポヤス付近の風景。
土砂崩れの痕跡が残る地域には、道路の横に川が流れていた。周囲は高い崖に囲まれ、深い渓谷を通って行く。
チャチャポヤス付近の風景。
崖下の岩を穿って、道路が通っている。
チクラヨへ向かう途中の食堂。
13時過ぎに山岳地帯を抜けたあたりで、昼食休憩となった。
昼食後、トイレに行くと、地元民がスイカを売っていたので、一切れ食べた。
チクラヨへ向かう途中の食堂。
天候はすっかり回復していた。
チクラヨのモビル社バスターミナルには15時頃に着いた。
予定していた行程では、11日の夜行バスでチクラヨに着き、ワカ・ラハダなどを見学して、12日22時45分の夜行バスでカハマルカへ向かい、13日朝にカハマルカへ着く予定だった。
結局、12日夜はチクラヨに1泊して、13日午後までにワカ・ラハダを見学し、午後のバスでカハマルカへ向かい、予約しておいたホテルに泊まることにした。