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ペルー チクラヨ シパン王墓のワカ・ラハダ遺跡 神官の墓、古シパン王の墓

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2号墓。神官の墓付近。シパン王墓のワカ・ラハダ遺跡。
2015613日(土)。
シパン王墓から墓域頂上反対側の墓域へ移動すると、神官の墓がある。
 
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神官。
神官は、シパン王と並びモチェ社会における最も高位の代表者で、神を祀る宗教儀式を司る役割を担っていた。
AD600年頃の人物と推定される。死亡時は40歳ぐらいで、身長は約160㎝であった。
神官の墓から発見されたフクロウ形の髪飾りと金銅製の足付杯は犠牲の儀式を象徴するものであった。
 
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神官の墓。
神官。妻。護衛。女官。従者。子供。犬。蛇。頭のないリャマ。
 
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神官の墓。レプリカ。
4×4m1988年の発見のさいは、リャマの頭、護衛の順に出土し、その73㎝下に墓室が出土した。内部には185×95㎝の木棺があり、腐朽した赤い布で覆われていた。
副葬品は旗、金銅製とトルコ石製の耳飾り、鍛金製鼻飾り、悲しい顔と笑い顏をした人頭形の首飾り、右手には金銅製ゴブレット。
 
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基壇下層南側にある古シパン王の墓。第
3号墓。
1989年から90年にかけて、シパン王の墓の下層、深さ5mの地点から古シパン王の墓が発見された。
 
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古シパン王。
AD300年頃の人物でシパン王の直系の祖先であろうと考えられている。呪術的、宗教的、政治的な権能を有していた。
死亡時は約50歳、身長162㎝と推定されている。発見時、頭蓋骨は押しつぶされていたが、歯は摩耗しているものの虫歯は認められなかった。
 
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古シパン王の墓。
墓室はなかったが、2.6×1.7mの墓穴に葬られていた。伴葬として、顏を下に向けた一人の女性と1頭のリャマが発見された。
王の遺体は植物製繊維の布で覆われていた。金製の首飾り、顎飾り、仮面、帯、金銅製の人物を表象した旗が副葬され、遺体は10のネコ科の頭部を有する首飾り、10の長老の顔を表象した首飾り、ガラガラ、尻覆い、金属板のついた耳飾り、22.6㎝の王笏を身に着けており、脇にはスポンディルス貝の胸板などが置かれていた。
 
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古シパン王の墓。第
3号墓。
墓のレプリカ。
 
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古シパン王の墓。第
3号墓。
 
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基壇下層南側の発掘現場。
 
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基壇下層南西側の発掘現場。
現在も発掘が続けられている。

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