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ペルー クスコ ティポン遺跡 インカ文明の聖なる水の遺跡

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ティポン遺跡。クスコ東郊。
2015627日(土)。
前日、マチュピチュの見学の見学を済ませ、本日は早朝マチュピチュ駅からオリャンタイタンボ駅まで乗車、バスでクスコまで帰った。プーノへ夜行バスで向かうまでの時間を利用して、クスコ周遊入場券で残っていたティポンを見学することにした。
クスコからバスに乗り1時間ほどで、ティポンの村に着いた。運賃は2ソレス。なお、623日にはこの先にビキリャクタを見学している。
歩き方には車で15分ほど登った場所にあると書かれている。バス停近くには白タク数台が待機していた。使わざるを得ないので、乗車。運賃10ソレス。とんでもなく高いが仕方がない。南の山へ向かい、小さい集落を抜けて、カーブを登ると、遺跡の駐車場に着いた。マイカー数台が駐車しているだけのマイナーな遺跡だ。
駐車場のすぐ南の山の斜面にティポン遺跡が広がり、石壁から水が流れ落ちている。
 
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ティポン遺跡。
見学ルートは右の斜面から登って、反時計回りに一周するコースになっている。
標高3400mの高地にアンデネスが広がり、水路が流れている。インカ文明では水路が重要な役割を果たしており、ティポン遺跡はその一つの典型的な遺跡として評価されている。
流れる水はインカの儀礼としての要素が与えられ、水路には生命を与える液体が宇宙のように循環しているとされた。
 
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ティポン遺跡。
ここは、インカ皇帝の居住地でもあったという水信仰の聖地で、第8代皇帝ビラコチャが父ヤワル・ワカのために造ったという説があり、また太陽を始めあらゆる自然を崇拝していたインカにおいてティポンは水信仰の聖地であり、神官たちによる儀式も行われていたと考えられている。
 

 
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本の注ぎ口のある泉。
 
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本の注ぎ口のある泉。
インカ帝国の元々の名はタワンティンスーユ(4つの地方)であり、4本の流れはその4つの地方を表しているという。
 
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泉の上方にある水源。
アンデネス最上段近くの水源からは今も清水が湧き、わずかだが底から小さな泡が浮き上がってくる。ティポンという現在の呼び名は、ケチュア語の「ティンプイ(沸いている)」が語源という。
この湧水は裏山の雪解け水が水路を伝って引かれているという。
 
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上部のアンデネス。
 
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上部のアンデネスの反対側に到達。
 
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左側斜面を上がっていく。
 
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左側斜面の高台から。
アンデネスは全部で13段あり、中央と左右に分かれている。
後方に連なる山岳の手前麓に幹線道路が通っている。
 
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アンデネス。
ティポンにはまた、モライ遺跡と同じく、高低差を利用した農業試験場としての役割もあったといわれている。
 
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右側斜面にも巧みに造られた水路が流れ落ちている。
 
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左側斜面の底部から。
ティポン遺跡はアンデネスや水路だけでなく、その背後に聳える聖なる山を含む複合遺跡で、山頂にも見張り台や水路があり、総面積は2200ヘクタールに及ぶという。
 
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左側斜面の底部には石造建物が残っている。
壁を登るなと書いてあるので、近づかなかったが、神殿の跡かもしれない。
 
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左側斜面を下る水路。
 
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水路の末端下部では水が滝のように流れ落ちている。
 
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中央と右斜面のアンデネス。
 
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遺跡入口付近にある水路の流れ口。
 
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水路流れ口の上部。
40分ほどで、見学路を一周した。
 
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幹線道路へ下る道。
1530分過ぎに、遺跡を出た。タクシーは運賃が高く、呼ぶわけにもいかなかった。車道を下るとすぐに、集落へ下っていく歩道を発見した。通常はこの道を使っているのであろう。道ははっきりして歩行に問題はなかった。車道に出会ったところで、乗合バスがいたが、乗車できなかった。
このあたりは、渓流の左右にクイジェリアというクイ料理のレストランが多く、マイカーで来ている客がちらほら見かけられた。
集落の中の道路を下ると、遺跡から30分もかからず幹線道路に出た。運賃1.5ソレスの乗合バスでクスコまで帰った。
プーノへはクルス・デ・スール社の夜行バスで行くことにしていたので、タクシーでクルス社のバスターミナルへ向かった。タクシー運賃5ソレス。

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