台北。ブティ・シティ・カプセル・イン・ホステル (璞邸旅店)。キッチン。
2016年11月26日(土)。
未明に到着した桃園空港からそのまま台北駅経由で烏来へ向かったのち、台北駅へ12時30分頃帰った。15日間プリペイドのSimuフリーを購入しようと、駅の観光案内所に中華電信の営業所を教えてもらったが、徒労に終わった。結局、10・15日間のSimuフリーは空港でしか販売していない。店員はTAIPEI101付近の店で売っていると言ったが、ウソだった。台湾博物館見学後、再度観光案内所に別会社の営業所を教えてもらったが、なかったので、桃園空港へ往復した。
とりあえず、駅付近に予約しておいたブティ・シティ・カプセル・イン・ホステルへ向かうことにした。10月初めに、日本人宿へ予約メールを送ったが、満室と断られたので、ネットで探し、じゃらんで予約した。ドミトリー2730円(税サ込)をクーポン・ポイント割引を利用して2130円。
カプセルといっても、2段ベッドしかなく、テレビはない。朝食付きで、パンだけでなく、中華式の朝食がキッチン横に用意されており、満足できた。
台北駅地下街は迷いやすい。出口のアルファベットを目標にすると分かりやすいが、それは旅の終盤。重慶南路一段と大体の位置を覚えていたので、表通りに面したホステルには、割と簡単に辿りつけた。デイパックをフロントにデポして、雨傘を取り出し、徒歩10分ほどの台湾博物館へ向かった。
国立台湾博物館。
台湾博物館は1908年に設置された台湾で最も歴史のある博物館で、日本政府は台湾南北縦貫鉄道の開通を記念するために、1908年台湾総督府博物館を設立し、開館当時のコレクションは一万点以上を数えた。
現在の建物は1915年に落成した建物で、「児玉総督および後藤民政長官記念博物館」の名称で、児玉源太郎と後藤新平を記念するため、巨資を募り、2年の施工期間を経て竣工した。
博物館の建物は、建築技師の野村一郎、荒木栄一が設計た。建設構造は鉄筋コンクリート(RC)とレンガを混合したシステムで、なかでもRC構造は二十世紀初頭の台湾において先進的な技術で、あった。
正面から見ると二階建ての建築に見えるが、基層部分に一階の高さがあるため、実際には三階建てである。中央はドームで、東西両翼には展示スペースが配され、南に向いた面には柱の回廊とテラスが設けられ、亜熱帯の台湾の気候条件を考慮した設計となっている。
外観はヨーロッパの古典的な様式で、ギリシャの神殿建築の様式にローマのドーム式神殿建築の様式を組み合わせた。基礎部分を意図的に高くすることでグランドフロアの空間を増加させ,同時に建築物が高く荘厳の聳えて見えるようにした。壁面は柱列で構成し、完結で力強いルネサンス様式の窓を配し、屋上部分はドームと円頂で構成するとともに、華麗な花と葉の模様をあしらったぺディメントをデザインし、ドリス式の柱列で入口を強調した。
国立台湾博物館。内部。
屋内に入ると、ルネサンスの風格を漂わせる優雅なロビーが広がる。ロビーの四周には32本のコリント式の柱列が囲む。柱頭は金色に輝き、精緻で繊細なアカンサスと螺旋状の模様があしらわれている。
国立台湾博物館。ドーム。
高さ16mのロビー上方は、光線がドームの頂にある二層の窓から採光されるようになっており、華やかな色使いのステンドグラスを経て、ロビーに注ぎ込まれる。、児玉・後藤両家の家紋と組み合わてデザインしたステンドグラスと照明もあり、両氏を記念する目的で建築されたことを示しています。
国立台湾博物館。ドーム。
天井にはめ込まれたステンドグラスは、児玉家の家紋である「軍配団扇」と、後藤家の家紋である「藤の花」を組み合わせた図案である。
国立台湾博物館。1階。特別展。
自転車の歴史を紹介しており、日本統治時代の自転車が興味深かった。
常設展示の「台湾的生物」と「台湾的先住民」がある2階へ向かった。