台湾鉄道。車内。花蓮発新左営行き自強号。
2016年11月30日(水)。
瑞穂駅から9時36分発の自強号新左営行きに乗車し、台東駅へ向かった。左側の席だった。
台湾鉄道のクロスシート後部には、もれなくクマのキャラクターが描かれている。
車両中央に半円形の仕切りがある。この車両は東急車輛製DR2800型気動車の客車かと思われるが、これは「月洞門」と称する円形の仕切りで、客室内に立ち上がるラジエーターの配管とエンジンの排気管の箇所にカバーを兼ねて設けたものという。
花東縦谷平野の車窓風景。池上付近。
花蓮と台東の中央山脈と海岸山脈に囲まれた縦長の盆地地帯は花東縦谷とよばれ、フィリピン海プレートとユーラシアプレートの衝突によって形成され、現在も年に数㎝移動しており、断層が多くみられるという。
古くからアミ、タイヤル、ブヌン、プユマという四つの原住民族の居住地となっているが、日本統治時代に日本人移民が開墾し、「吉野」「寿」「豊田」「瑞穂」などの開拓村を興し、中仙道平野、中仙道とも呼ばれていたという。
車窓には果樹園、茶畑、水田、檳榔の並木が絶えず視界に飛び込み、緑の回廊とよばれている。
花東縦谷平野の車窓風景。池上付近。
台東県の池上郷は台湾一の米どころとして知られ、特産の池上米は台湾最高の品質として有名である。池上米は粒が大きく、弾力性に富んでおり、かつては皇室に献上されていたこともあるという。
花東縦谷平野の車窓風景。池上駅。
池上弁当は台湾全土にチェーン店がある。
花東縦谷平野の車窓風景。池上付近。
見慣れない植物が栽培されていた。
花東縦谷平野の車窓風景。関山駅。
駅弁のホームでの販売が行われていたが、気付かなかった。
関山米も池上米とならぶほどの品質として知られる。
花東縦谷平野の車窓風景。関山付近。
花東縦谷平野の車窓風景。鹿野付近。
台東に近づくにつれ、左の海岸山脈が低くなっていく。右には鹿野台地が見えた。
台東駅手前の転車台。
台東駅に近づくと鉄道設備が見えだしてきた。
11時5分ごろ台東駅に到着。駅裏にあるという卑南文化公園を目指して歩きだした。