2016年12月4日(日)。台南市安南区。
高雄市内の見学を終え、台鉄高雄駅12時55分の列車に乗り、13時33分に台南駅に到着。駅前のバス停へ。国立台湾歴史博物館は台南市の北東郊外にある。
バス停は南北あり、時刻表を確かめながら、ようやく18番系統に14時に乗車、14時45分に博物館前で下車した。
台南市内見学は本日と月曜日を予定、火曜日は烏山頭へ行き、台北で泊る予定。博物館は月休なので、本日しかない。台南の観光地は年中無休が多いので月曜日でも見学可能。
2011年10月開館。台北の国立博物館は歴史博物館ではない、台東の国立台湾史前文化博物館は考古と原住民文化に特化した博物館であることに対し、この博物館は紀元前から現代までの台湾の歴史を包括的に扱った唯一の博物館として評価できる。
巨大なジオラマで日本人街などを復元している。
「図説台湾の歴史」周婉窈著などを事前に読んでおいたので、ジオラマや実物資料を興味深く見学することができた。
いずれも、礫石偏鋒砍器、小馬洞穴遺跡出土。
約4000年前の文化。台湾において初めて考古学的な発掘調査が日本人学者によりなされた遺跡。狩猟用具や漁具のほかに、農業用具、彩紅縄紋土器、玉器も出土した。
大坌坑文化は6000年~5000年前。海岸、河口の近くに集落があり、海洋資源をもとにした文化。
淇武蘭遺跡は鉄器時代の宜蘭県にある1500年~100年前までの台湾原住民クバラン族の遺跡。
鉄器時代の十三行文化に属する。
2002年に原住民族として認定されたクバラン族(噶瑪蘭族)は元来は宜蘭県の蘭陽平野一帯に居住していたが、19世紀に漢民族の進入にともない、同化が進んだものは宜蘭県でホーロー人となり、同化を拒んで南に移動したものが、花蓮県豊浜郷新社村などに独自の言語と習俗を保っている。
伝承によれば、クバラン族の祖先は南の島Sanasai から海を渡って台湾に着き、蘭陽平野に着いた時、タイヤル族と戦ってタイヤル族の土地を奪ったという。
クバラン族は海や川を問わず、水辺に住居を構えることを好み、周囲に竹林を囲いとして植えた。
十三行文化の標式遺跡である十三行遺跡は、淡水河の南岸八里区にある1800年前から500年前の鉄器時代文化の遺跡で、平埔族に属するケタガラン族と関係があるとされる。
陶器、鉄器、煉鉄炉、埋葬品などが発見され、墓跡や村落の遺跡も残されている。
十三行文化。玻璃珠飾り。
黄金銅飾り。