水蜘蛛の試し履き。忍術体験館。伊賀流忍者博物館。伊賀市上野丸之内。
2017年5月17日(水)。
忍者屋敷の見学後、地下にある忍術体験館へ移動。ここでは、本物の手裏剣、縄ばしご、水の上を渡ったという水蜘蛛などの実物資料や忍術伝書に書かれている内容を元に作られたレプリカなど400点以上の忍具が展示されている。
ミニシアターの壁に設置されたビデオ画面では、伊賀忍者が上野城へ密かに潜入し脱出する様子が、紹介されている。
手裏剣や水蜘蛛、あらゆる鍵を開けた、とされる万能鍵、忍びの装束や、内部に武器を仕込んだ仕込み杖、火薬を使った武器など、数々の忍者道具が展示されている。
体験コーナーもあり、水蜘蛛を実際に履くことができる。
水蜘蛛。
水の上を歩くものではなく、城周りの湿地帯の泥の上を歩く道具。
錣(しころ)。両刃のこぎり。生垣や戸の留め栓を切ったり、牢を破って逃げるときに使用。
枢(からくり)鍵・万能鍵。
くろろ鍵。土蔵の錠前をあける特殊な合鍵。
鉤(かぎ)縄。高い所に鉤を投げかけて塀を登る、敵を縛る、敵の足をすくうなどの用途。
鎖帷子。重いので実戦では使用されなかった。跳躍力を磨くためのトレーニング用に着用された。
忍び甲冑。戦闘中、敵陣に忍ぶときに、忍び装束の下に着用した。折り畳みができ、携帯用。
手裏剣。三方、四方、六方、八方。投げ方;八相、逆打ち、横打ち、座打ち。
手裏剣。十方、卍、変り卍、棒。投げ方;陰中。十字打ち、寝打ち。
吹き矢筒。吹き矢は、先端に毒を塗り、主に暗殺用に使用。笛を矢筒に利用。
火縄銃・火矢・百雷銃・火薬入れ。火矢は、火薬を詰めた竹筒を矢の先端に付けたもので、かく乱を狙って敵陣に打ち込まれた。百雷銃は、爆竹に類似した花火で、連続的に轟音を発する。
忍び刀。特徴のある角鍔のついた直刀。尖った鞘の先端を地面に突きたて、鍔に足を掛けて塀によじ登ったりした。鞘に付けた紐を引っ張り上げて、刀を回収し、証拠を残さない。
手甲鉤(てっこうかぎ)。敵の刀を奪い取ったり、攻撃に使用。
忍者屋敷のからくり。忍者伝承館。
忍者伝承館では、忍者の歴史や生活ぶりが、紹介されている。暗号、九字法、人相学など、今日の世の中でも役立つ忍術について学ぶ。また、忍者の古文書の内容が科学的に解説され、忍者の日常生活や知恵についての事例も紹介されている。
忍者屋敷および周辺の模型。
萬川集海(ばんせんしゅうかい)。
延宝4(1676)年成立。現存する忍術伝書の中で最も大部で、伊賀と甲賀の忍術を集大成した忍者の実戦マニュアル。
火矢。
鉤。蜘蛛梯。
1時間ほど、伊賀流忍術博物館を見学後、伊賀上野城の城内を見学。