2017年10月16日(月)。
土・日は雨天だったが、本日は晴天。
本日は台北北東の平渓線の見学。歩き方しか見ていなかったので、猴硐駅で猫、十分駅で十分瀑布、終点の菁桐駅での下車見学を予定していた。
路線をよく分かっていなかったので、台北駅から適当に基隆行き区間車に乗車して、七堵駅で乗り換え、猴硐駅に着いたのは10時31分。台北駅から猴硐駅へは1時間に1本は直通はある。次の菁桐駅行きが11時13分発なので、40分ほどの見学時間となった。
猴硐駅は宜蘭線の駅である。 駅に隣接して瑞三礦業公司の選炭場があり、かつては周辺の炭鉱からの石炭の積み出しでにぎわったが、炭鉱閉山後は廃墟となっている。しかし近年では、選炭場の観光地化や、猴硐猫村により、利用者が急増している。
猴硐駅で猫を見て、駅の反対側へ行き気付いたのは、このあたりが炭坑地帯だったこと。2016年に九份を見学したときに、金鉱で栄えていた街であったと知ったが、同じような驚きだった。
一青妙・窈の父は九份の鉱山財閥・基隆顏家であることも最近知った。石垣島にも戦前には炭坑があったり、エネルギー資源の開発は盛んであったことに気づかされる。
猴硐駅で下車したものの、どこに行けばよいのか分からない。改札を出て、大勢の観光客の流れに付いて、通路を右側方向へ歩いていった。
橋の中には猫の足跡、写真、イラスト、さらにはネコ専用の通路や餌台・ジャンプ台まである。
猫橋は元々猴硐駅を行き来する跨線橋として1970年に台湾鉄道によって建設された。2009年以降「猫村」としてその名が知られるようになり、住民からの要望を受けて新北市政府は狭く老朽化した陸橋の改築を決定し、2013年に一匹のコーヒー色の猫を象った新猫橋に架け替わった。公共工事ゴールデンクオリティアワードも獲得した。
猴硐駅の西側が、猫村のメインエリアになっており、あちこちにネコがたむろしている。
猫村一帯は元々は炭鉱地帯で、炭鉱の坑道の木製の梁や柱を食い荒らすネズミを駆除してもらう為に猫を飼っていた。そのため、以前から多くの野良猫が生息していたが繁殖力が強い動物なので、100匹以上の猫が生息するに至った。そして2009年10月31日に始まった猫愛好家有志による「猫との共生で猴硐は最も美しい」をスローガンとする活動の結果、猫たちの居住環境は全く新しいものとなった。
ここは以前、炭鉱労働者の居住街だった場所で、石炭の採掘事業が衰退した後は、寂れた住宅街となっていた。
この地でどんどん猫が繁殖し、この場所に住みつくようになり、猫好きたちの注目スポットとなった後、猴硐の地を地元の人と猫が共存できる「猫村」として再生させる計画が立てられた。
2013年には、日本の2ヶ所の猫の島、アメリカ、イタリア、トルコの猫の名所などと並んで、アメリカCNNの「世界の6大猫の名所」にも選ばれた。
1、「猫村」は生活エリアでもあるので、大声で騒いだり、勝手に住居スペースに入らない。
2、.自分のごみは各自きちんと持ち帰り、環境に配慮しましょう。猫用の餌を持ち込んで、猫に餌をあげないで下さい。
3、猫ちゃんたちがびっくりするのでフラッシュはたかない。
4、人間の食べ物を与えないでね。
5、犬などのペットを同伴することはご遠慮下さい。
猫村・猴硐駅案内図。ネコインフォメーションセンター(猫味資訊駅)。(拡大可)
「ネコインフォメーションセンター」は猫の正しい飼い方の普及と啓発を目的としている。
建物の外壁にはイラストレーターがデザインしたキュートな猫のイラストが描かれており、外壁と内部スペースにはキャットウォークやジャンプ台が設置されており、猫たちは自由に出入りして遊んでいる。
招き猫が目立つ日本風の土産店。猫グッズを販売している「招財貓本鋪」は、金石工坊という創業30年の老舗雑貨店グループが経営するショップの猴硐店。
村内には土産屋が多い。このほか、コーヒーや軽食を提供する猫カフェもある。
猫も見飽きたので。猴硐駅の正面口方向へ向かうことにした。
猴硐駅の正面口方向へ出た。