2017年10月18日(水)。
1896(明治29)年台北郊外の「芝山厳」で、台湾総督府国語学校教諭の粟野伝之烝は1個の「石斧」(磨製石斧)を採集し伊能嘉矩に寄贈した。伊能は早速この石斧を東京帝国大学の坪井正五郎のもとに送り、確かな人工品であるとの鑑定を得た。
台湾の先史考古学研究は、鳥居龍藏による圓山貝塚の発見や圓山貝塚の発見から始まったとされるが、この見解は間違いで、その前年の1896年に「芝山厳」で「石器」が発見されたことから始まったと、台湾の考古学者の宋文薫は主張している。
1979年雨農国小建設工事、1981年石頭公廟付近において考古遺物が出土し、芝山岩文化と命名された。
3700~3200年前。新石器時代晩期の文化。浙江・福建など中国東南部から伝来したと推測される。
木製道具、稲・穀の栽培。シカ・イノシシの狩猟や魚貝の漁労。彩陶・黒陶。